電話が嫌すぎてAWS connect+kinesis+lambda+transcribe+SES+SNSで留守電+文字起こし+メールで通知をするようにした

まとめ

いろいろな事情により、法人をいくつか持っているのですが代表電話への電話が毎日何件かあるもののそのほとんどが営業電話で困っていました。

電話代行サービスを5年ほど使っていたのですが、的を射た営業電話なら良いのですが、その法人の業務内容とは異なった内容の電話も多く、折り返しを希望する、と言われて折り返すたびに営業電話で時間を無駄にしますし、そういったケースで折り返しをしないと何度もかけてきて、電話代行サービスに対して強いクレームを言ったりして、追加料金を取られたりしていました(電話代行サービスでは、謝罪対応すると都度300円など追加料金を取られます)。 営業電話だってわかってたからすぐに折り返ししなかったのにクレームいれるのはやめてほしいです。

緊急の連絡が代表電話に入ることはないですし、電話代行サービスも毎月5000円ほどかかるので、 AWS Connectを使って自動音声フロー+留守番電話+文字起こし+メール通知をするようにしました。

無駄な電話対応をしなくてよくなったので非常に快適です。もっと早くやればよかった。

ただ、残念ながら、留守電まで残して営業をしてくれようとする気合の入った営業電話があまりありません。 メールで伝えたほうがお互いに無駄がなく効率良いと思うんですが不思議です。

商用のサービスもあるので、それをつかっちゃったほうが早いのですが、文字起こしまでやろうとすると月々のコストが電話代行サービスと同じぐらいか、もっと高いんですよね。人の電話代行サービスのほうが安い。

ivry.jp

作り方

【クラウド初心者向け】留守番電話2(Amazon Connect問い合わせフローに留守番電話機能を追加) #AWS - Qiita

に非常に丁寧に書いてあるので、基本的なフローはこの通りです。 Amazon Connectの中で留守電から文字起こしまで全部できそうな感じもするのですが、よくわからなかったので色々組み合わせて作っています。

電話番号は、東京03の番号を取得しています。登記簿謄本出したり身分証を出したり、しばらく時間かかります。

変更しているのは、

  • 音声自動応答のフローの中で、連絡先メールアドレスを知りたい場合にはSMSで通知するようにしていること、
  • AWS transcribeで文字起こしをして、文字起こしした内容をメールで送信するように

作ったもの

勉強がてらPulumniで自動化しようと思っていじっていたのですが、AWS connect周りがPulumniとの相性が悪くて諦めました。

Amazon Connect flow

フローの中で2つLambdaを起動していて、 1. SMSでの連絡先メールアドレス通知 2. Kinesisで録音した情報諸元をS3に保存→こっから先はLambdaのトリガによるピタゴラスイッチ

  • KinesisToWav

KinesisのS3諸元をもとに、WaveファイルしてS3に保存

  • waveToTranscribe

S3に保存されたWaveファイルをTranscribeで文字起こししてSESでメール送信

良いところ

  • 03番号が使える 他のIP電話系の留守電サービスは050の番号になることが多いのですが、03が使えると何となくちゃんとした法人感があってよいです。以前はTwillioも03取れたのですが、取りづらくなってしまったんですよね。

  • Aws transcribeの文字起こし精度が結構良い

留守電を30秒とか聞く必要がなく、ぱっとメールを見れば内容がわかるので便利です。 精度も内容がわかるぐらいにはあるので十分だと思います。

これぐらいの精度です。

{"transcripts":[{"transcript":"お世話になっております。司法書士先生の件ですけれども、こちらで司法書士先生を見つけることができました。固定資産の評価証明の件ですが、四月一日以降入手しましたら司法書士先生に送付をお願いいたします。失礼します"}]
  • 着信が即通知される

着信自体を自分のスマホのSMSに通知するようにすると、ほぼリアルタイムで着信が把握できます。 これは人による電話代行だと、早くても数分は遅れるので地味なメリットですね。

  • 安い

はずだったんですが5000円ぐらいかかってしまいました。Provision kinesisなら2000円ぐらいになるはず。

ハマりどころ

結合テストが面倒

電話のサービスなので、結合テストには電話する必要があります(それはそうだ)。 幸い5分以内の通話無料のプランを使っていたので電話代はいいとして、実際に発信しまくってデバッグするのが面倒でした。

設定でなにかエラーが有ると法人の代表番号が着信するなり「エラーが発生しました」しか言わなくなりますw

Connectのログが追いづらい

Cloudwatchでログが見れるのですが、分かりづらいです。フローのステップごとにエラーが出ているので、一行ずつ追わないといけませんでした。

Connectで録音する対象を、CallerだけにしないとWaveファイルにしたときに倍速になる

Waveファイルの仕様わかってませんが、2chを録音してしまうとWaveファイルにしたときに倍速になってしまってました。原因がわからずハマりました。

Budget超えて代表電話が止まってた

予算設定していると、予算を超えたときに機能が止まってたりました。SNSだけ止まってたことがあって、全く気づきませんでした。

改善ポイント

コスト

Kinesis使ったことがなくて、何も考えずにオンデマンドのほうが安いやろ、とオンデマンドにしてたんですが、月に4000円ぐらいかかってしまっていました。 スループットのあまり必要ない場合はProvisionにしてShard1にしておくのが正解のようです。

メンテナビリティ

AWS Consoleから作りましたが、IaaCしてないのでメンテナンス性がいまいちです。 LambdaのS3系トリガを多様しましたが、どのトリガでどのリソースが作成されるかを意識してないと、ピタゴラスイッチ感があって無限Lambdaしてしまいそうで怖い。

IAM系の設定

ざっくりいろんなリソースへのアクセスを許可しているので、必要な権限、リソースだけに絞らないといけません。

今後の予定

これをCloud formationで電話番号取得からフロー構築まで自動でできるようにして、留守電+文字起こしメール通知ベンチャーで起業します。血の海感ある

sanu 2nd homeで安価にサブスク別荘のススメ

こんなに強く人におすすめできるサービスや商品は珍しい

なぜかsanu 2nd homeについて書いている記事が記事広告以外にあまり見当たらないので書いています。 おそらく、素晴らしいサービスなので知られたくない、そういった意識があるのだと推測しています。

ここ10年でこんなに強く人におすすめできる商品やサービスはテスラ以来でした。 テスラは電気自動車嫌いな人も多いのは把握しているので滅多にに口には出しませんが、強くおすすめできる商品です。 sanu 2nd homeはテスラ以来の強くおすすめできるサービスで、サービスの質とコスト、体験の質が素晴らしいです。 テスラ同様に人生が変わった、と死ぬときに振り返るであろうレベルです。

いや別荘なんてお金ないし?

我が家もそう思っていました。ただ、55000円/月なら出せるような気がしませんか?

夏休み、春休み、シルバーウィークにGW、家族でちょっと国内旅行へ出かけようものなら4人家族で安くても一泊3万円、2泊3日で10万円ぐらいは最低でもかかるのではないでしょうか。 それに合わせて交通費も含めたら旅行に行く家族だと年間50万円ぐらいは使うのでは無いかと思います。

月55000円で、月ー木なら追加料金ゼロ、掃除代金3300円だけです。夏休み中に山中湖に4泊5日泊まって、3300円。ホテル代と比べても格安で、キャンプに行くよりも安いです。 土日は一泊5500円かかりますが、それでも家族4人でホテルに泊まることを考えると格安です。 月に1回行くだけでも、元を取るという観点からだったら十分だと思います。

55000円は実際にサービスを使ってみると安いし、絶妙な価格だと感じます。 これが7万円だと高すぎるし、続けていなかったと思います。この価格は維持してほしい。

予約取れるの?

人気不人気が割りと拠点によってはっきりしているので、軽井沢は新しいので取れないですが、山中湖や河口湖なら割ととれます。 二ヶ月先(正確には支払いサイクル)の予約なら、リノベキャビン以外であれば普通に予約できることが多いでしょう。

月ー木4日連続で取る、みたいなケースも先の予約ならとれます。 年末年始は八ヶ岳、山中湖、北軽井沢など、を転々と過ごしました。直前予約でも取れることが多いので、会員数の制限がきちんとされていて全く予約取れない、という印象はありません。

祝日周辺は埋まっていることが多いですが、それでも全くどこも取れない、という感じではありません。キャビン数の多い河口湖や山中湖なら全然とれます。

飽きない?

季節によって周辺の様子が違うのと、飽きるほど同じところへ連続して行かないので今のところ飽きる感じはありません。 新しい拠点のほうがワクワクする、というのはありますが、コンセプト的にも"2nd home"なので、行くと「ああまた来たな」「帰ってきたな」みたいな感覚になるのは面白い感覚です。

拠点も少しずつですが増えてきているので、計画が順調に進んでいけば、新しい拠点を訪れながら季節によって違う地域の様子を楽しむ、といった使い方で飽きることはしばらくないのではと考えています。 今年は海の拠点、sanu 一宮がオープンするのでずっと楽しみにしています。海拠点なので夏に訪れたかったところですが、それは来年のお楽しみですね。海拠点も来年以降いくつかできるので、海派の人にも楽しめるのではと思います。

lp.sa-nu.com

新拠点の発表イベントも、サブスクユーザーに先にイベントで発表してみんなで盛り上がる、みたいなユーザコミュニティができつつあるのも楽しいポイントです。 sanuをサブスクしているような人は、きっと似たような感覚の人が多い。

山派の人も、たくさん拠点が増えるので大丈夫。

メリットは?

価格はもちろん、いろいろな体験ができることが素晴らしいと感じています。 sanuがなかったら、絶対に行かなかったであろう土地へ行って、泊まって、色々な体験ができる、暮らすように過ごせる、何回も訪れて馴染んでいく、そういう一連の体験が一番のメリットです。

レジャーでいうと、冬はスキー場が近くにある拠点も多いので、 sanuの提携割引を使ってスキー場へ15分ぐらいで行って、帰りに温泉に使って拠点に戻る、みたいなスノースポーツの拠点としても便利です。 日帰りでスキーに行くとしんどいですよね。

キャビンから見える富士山

デメリットは?

遠いよ・・

今後、館山や一宮ができると改善していく想定ですが、長野と山梨が中心なので、正直東京の東側からのアクセスは遠いです。 中央道で週末山梨に行くと渋滞にハマって予定通りに行かないし、渋滞にはまると3時間以上かかることも多いので移動が苦痛です。 土日だけの利用だとほとんど移動、みたいになってしまうのであまり向いていません。特に子供が小さいと3時間の移動は運転者も子どもたちもかなりしんどいと思います。 たぶんsanuの中の人は距離感覚バグってる勢だと思っていて、2−3時間の車移動が苦にならない人たちなんだと思います。 いや、白馬とか白樺湖、軽井沢も東京から車で行ったら遠くない? 一宮と、館山ができると土日利用でも片道2時間以内でおそらく渋滞もあまりなくアクセスできるようになるので、改善していくと期待しています。

雪深すぎる

山sanuは仕方ない面がありますが、相当に雪深い地域に建っている拠点があります。厳しいところだと白樺湖、北軽井沢はかなり雪深いので、積雪具合によっては厳しいアクセスとなります。 金曜夜に出発して、大雪で吹雪いている北軽井沢のアクセスは死ぬかと思いました。スタッドレスタイヤは必須です。 積雪だけではなく、気温もかなり厳しいことがあって、冬の山梨、軽井沢はマイナス10℃以下になることが多いのではないでしょうか。 都内の防寒レベルでは耐えられない寒さなので、モンベルやワークマンなどで極寒に耐えられる装備をしていく必要があります。 気温も積雪も、子どもたちにとっては楽しいもので、雪だるまを作ったり、雪遊びをしたり、都内に住んでいたら絶対にできなかったであろう体験ができるのは得難いメリットですね。

キャビンの断熱はしっかりしているので、室内は半袖で過ごせます。ペレットストーブも楽しいです。

ちなみに北軽井沢は冬は雪に閉ざされがちで、スーパーも青空市場もやってなくて困りました。

洗濯・・・

洗濯はできないと思っていたほうが良いです。洗濯場所がある拠点もあるんですが、1台しかなかったり、干す場所がなかったりするので、乾太くんをキャビンに常設してほしいところ。

食事

コンビニが近くにあれば、コンビニで買って食べるのが便利だと思います。拠点近くに良いスーパーがあれば一番なのですが、旅先に行ってまで料理したくないという気持ちのこともあるので買い出しに行って軽く夕飯は住ませるのがおすすめです。 朝ごはんはコーヒー豆だけ買って行って、ベランダで自然を眺めながら飲むのが最高です(-10℃)

山梨だと八ヶ岳は、広く知られたひまわり市場が himawari-ichiba.com

あるので食事はこのスーパーに行けばかなり楽しめると思います。 私はその地域を訪れたら、その地域のスーパーへ行ってその地域独特の食材なんかを試すのが好きなのですが、 他の拠点だと、地域感を出した食事は案外難しくて、コンビニだったりスーパーで普通のパンを買ったりしがちです。 毎日ほうとう食べに行くわけにもいかないし、家族の2泊3日分の買い出しは結構な量になるので難しいです。

部屋の広さ

ワーケーション、のキャビンもありますが、長時間作業するのはちょっとしんどい印象です。 主に椅子とワークスペースに課題があるのと、広い1R,といった間取りなので、家族が一緒に行っていたらリモート会議はできません。ベランダ、は−10℃なので凍死します。

ベッドもセミダブルx2の設置なので、家族4人で子供が小さければ問題ないと思いますが、小学校高学年以上のお子さん二人だと狭いと思います。 職場の同僚4人で行ったりすると、セミダブルx2に4人で寝ることになるので大変困ると思います。

実際どれぐらい使ってるの?

それほどヘビーユーザーではないと思いますが、月に1−2回程度の利用です。 年末年始は3泊4日、2泊3日でスキーをしながら、sanuでかなりの日数を過ごしました。

おわりに

こんなにビジョン的にも実際のユーザとしても楽しめる素晴らしいサービスがここ10年なかったので、興味のある方はぜひ試してみてほしいと思っています。 以前はなかったファストレーン(申し込むと順番待ちが早く回ってくる)もあるので、招待コードよかったらお使いください。5500円だけ割引になります。

経験が人生ですごい大切だと思っているので、色んな経験ができるsanu 2nd home、すごくおすすめです。経験や思い出は、人生の早い時期にすればするほど、その思い出を反芻する時間が長くなるのでお得だと思っています。

2ndhome.sa-nu.com

AIと仲良く!ChatGPT-4と一緒にNext.jsとTailwind CSSで楽しく名言アプリを作成&デプロイしよう!

記事タイトルもGTP4先生に相談しています

いや、コードスニペットちゃんと貼ってないからこの記事だけだと動かせないけども。 動かしたい人はGPT4先生に同じように相談してください。教えてくれます。

まとめ

人類はもうだめかもしれない。まだGPT4と対話してない人は対話して絶望しよう! 人類、もうだめかも、と実感を持っておくのは大事だと思います。 本当にすごい。こんなレベルの破壊的イノベーションに生きてる間に立ち会えるなんてと愕然としています。

生成されているコードもComponentにわけてたりTypeを別定義にしていたり、十分な品質だと思いました。 リファクタが必要だと思ったら、リファクタしたい、というのを伝えればリファクタもしてくれるし、ペアプロ相手というか粘り強く相談に乗ってくれる先輩がいるような感覚で不思議です。 自分で調べながら作るよりは圧倒的に早い。

文章を書くような仕事には影響あるだろうな、と思ってたんですが、ソフトウェア開発方面でもこれを業務の中でどれだけ効率的に使えるかが生産性に致命的に効きそうな予感がしています。 まずはGPT4的な偉大なる知性に、業務上の機密性が高い事項を相談できるような環境を作れるかがキーになりそう。普通の会社はGPT4に業務のこと相談してはだめですよね。

作ったもの

よくある名言を毎日表示する単ページのもの。 実際は簡単なアプリなので、自分で調べながら作っても半日あればできると思いますが、ラバーダック的に対話の相手としてGPT4につきあってもらうと生産性がバク上げするのを実感できました。1時間ぐらいでvercelのデプロイまでできました。普段Nextもvercelも使わないし、tailwindも毎回調べながら使ってるので本当に便利。

kazuo-quotes.vercel.app

Chat GPT-4に相談

どれほどのものかと軽い気持ちでプロンプトの構成が〜とか難しいことは考えずに聞いています。

最初に生成されたテンプレ

まるっとこの時点でもう動くようなテンプレを教えてもらいました。

型がついてなかったので型をつけてもらいました

名言データ集めるのも面倒だったので名言も作ってもらいます

実際そんなこと言ってるっけ?っていうのも混ざってますが、GPT4は適当なことを言うきらいはあるのでこのへんの真贋を見抜く目は必要です。

英訳との切り替えボタンの機能もつけてもらう

ローカルで実行する方法も教えてもらう

本番はどうしたらいいかも教えてもらう

なんかエラー出たんだけど

まるっとそのままエラーメッセージを貼ると、解釈して解決方法まで教えてくれる(!) マジカヨ・・・震える

デザインも相談して派手にしてもらえる

git ignoreがなかったので作ってもらう

一日分じゃ寂しいので次の名言、前の名言への移動もできるようにしてもらう

うっかりかくと境界でバグりそうな処理だと思いますが、一周するときも考慮してある。すごい。

日本語を縦書きにしたくなっちゃった

もちろんできる、という頼もしい返事。 ただ、このままだと動かなかったので、cssはちょっと修正が必要でした。苦手なのかもしれない。

初期データを別ファイルにリファクタしたくなった

クリップボードコピーの機能も付けたいな

vercelにお試しデプロイみたいなのあったよね

初期値は日付によって変わるようにしたいな

エラーはちょこちょこでる

途中からは自分でコードは理解して、スニペットからコピペするところを吟味する必要はありました。

これまでの過程をブログ記事にしてもらう

ブログ記事を書く必要すらないw

AIと仲良く!ChatGPT-4と一緒にNext.jsとTailwind CSSで楽しく名言アプリを作成&デプロイしよう!

記事タイトルもGTP4先生に相談しています

いや、コードスニペットちゃんと貼ってないからこの記事だけだと動かせないけども。 動かしたい人はGPT4先生に同じように相談してください。教えてくれます。

まとめ

人類はもうだめかもしれない。まだGPT4と対話してない人は対話して絶望しよう! 人類、もうだめかも、と実感を持っておくのは大事だと思います。 本当にすごい。こんなレベルの破壊的イノベーションに生きてる間に立ち会えるなんてと愕然としています。

生成されているコードもComponentにわけてたりTypeを別定義にしていたり、十分な品質だと思いました。 リファクタが必要だと思ったら、リファクタしたい、というのを伝えればリファクタもしてくれるし、ペアプロ相手というか粘り強く相談に乗ってくれる先輩がいるような感覚で不思議です。 自分で調べながら作るよりは圧倒的に早い。

文章を書くような仕事には影響あるだろうな、と思ってたんですが、ソフトウェア開発方面でもこれを業務の中でどれだけ効率的に使えるかが生産性に致命的に効きそうな予感がしています。 まずはGPT4的な偉大なる知性に、業務上の機密性が高い事項を相談できるような環境を作れるかがキーになりそう。普通の会社はGPT4に業務のこと相談してはだめですよね。

作ったもの

よくある名言を毎日表示する単ページのもの。 実際は簡単なアプリなので、自分で調べながら作っても半日あればできると思いますが、ラバーダック的に対話の相手としてGPT4につきあってもらうと生産性がバク上げするのを実感できました。1時間ぐらいでvercelのデプロイまでできました。普段Nextもvercelも使わないし、tailwindも毎回調べながら使ってるので本当に便利。

kazuo-quotes.vercel.app

Chat GPT-4に相談

どれほどのものかと軽い気持ちでプロンプトの構成が〜とか難しいことは考えずに聞いています。

最初に生成されたテンプレ

まるっとこの時点でもう動くようなテンプレを教えてもらいました。

型がついてなかったので型をつけてもらいました

名言データ集めるのも面倒だったので名言も作ってもらいます

実際そんなこと言ってるっけ?っていうのも混ざってますが、GPT4は適当なことを言うきらいはあるのでこのへんの真贋を見抜く目は必要です。

英訳との切り替えボタンの機能もつけてもらう

ローカルで実行する方法も教えてもらう

本番はどうしたらいいかも教えてもらう

なんかエラー出たんだけど

まるっとそのままエラーメッセージを貼ると、解釈して解決方法まで教えてくれる(!)

デザインも相談して派手にしてもらえる

git ignoreがなかったので作ってもらう

一日分じゃ寂しいので次の名言、前の名言への移動もできるようにしてもらう

うっかりかくと境界でバグりそうな処理だと思いますが、一周するときも考慮してある。すごい。

日本語を縦書きにしたくなっちゃった

もちろんできる、という頼もしい返事。 ただ、このままだと動かなかったので、cssはちょっと修正が必要でした。苦手なのかもしれない。

初期データを別ファイルにリファクタしたくなった

クリップボードコピーの機能も付けたいな

vercelにお試しデプロイみたいなのあったよね

初期値は日付によって変わるようにしたいな

エラーはちょこちょこでる

途中からは自分でコードは理解して、スニペットからコピペするところを吟味する必要はありました。

これまでの過程をブログ記事にしてもらう

ブログ記事を書く必要すらないw

子育てエンジニアの日常と使ってるガジェットまとめ

はじめに

子育てエンジニアアドベントカレンダー三日目です。 Qiitaで書こうと思っていたのですが、プログラミングあまり関係無さそうだったのでHatena blogへ。

普段はfreee株式会社でエンジニアとして働いています。 パートナーもIT関係の会社で仕事をしている、小学生、保育園の男の子2人の親です。

エンジニアだからといって特に普通の子育てをしている家庭と大きな違いはないとは思うのですが、 時間の使い方、家電やガジェットの使い方や、普段の生活について書いてみたら これから子どもが生まれる人たちや、すでに子育てをしている人たちの参考になるかもしれません。

子ども達にはコード書けるようになってほしいとは思うので、一緒にプログラミング教室へ行ったり、プログラミング系の知育玩具を与えてみたりはしているのですが、プログラミングに熱中してくれて自走する、というところまでいかずなかなか思うようにはいかないものだな、と感じています。

子どもが生まれると何がどう変わるのか?

実際に子どもを持つようにならないとこの状況は想像できないだろうな、とは思いますが、 端的にいうと自分で使える時間は数年間、0かマイナスになります。

これまで何回か聞かれたことがあるのですが、どういうふうに毎日を過ごしているのかがイメージし辛いと思うし、プライベートの状況を会社で話すこともないので、私が3年前、子どもが2歳、4歳のときにどういう一日を過ごしていたか、そして最近はそれがどういうふうに変化があったかが下記のようなタイムラインです。

保育園のお迎えは1830にパートナーが行ってくれていて、分担は朝の送りは私、お迎えはパートナー、というのが通常で、仕事などがある場合は都度調整しています。パートナーとの調整はハングアウトでしているので、ハングアウトがなくなると困ります。

3年前 1歳、3歳

3年前に書いていたメモより。こういうのを記録しておくのは大切です。すっかり忘れてました。

  • 0645 子どもたちが起きる前に起床
  • 0700 朝ごはんとミルク作る。前夜タイマー設定したパンが焼きあがる。
  • 0720 子どもたち起こす
  • 0730 子どもたちオムツ替え&トイレ
  • 0730-0800 子どもたちにご飯を食べさせる
  • 0800-0830 保育園の準備(着替えさせて、体温を測って、連絡帳を二人分書いて、保育園の着替えとタオルの準備)。 ★ここで体温が37.5℃以上あるとゲームオーバー
  • 0830-0835 靴と靴下を履かせて、下の子は抱っこ紐に入れて、上の子は手をつないで保育園へ向かう
  • 0845-0900 上の子と下の子をそれぞれの教室で預ける。預ける前におむつをパンツに着替えさせて、着替えを所定の場所に設置して、洗濯物袋を所定の場所に設置したりする必要がある。

をやってから会社へ向かう(平日は毎日)。

帰宅後 保育園お迎えも行くとき(月に数回)

  • 1830 保育園へダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ で向かう
  • 1845 洗い物、荷物、連絡帳、先生に一日の様子を聞いてから保育園を出る
  • 1855 帰宅。子ども小は腹が減ってギャン泣きしている。子ども大もお腹すいたと泣く
  • 1900-1915 週末に作っておいた夕飯をチンしたりして夕飯作る
  • 1915-2000 子ども小、子ども大にご飯を食べさせる。自分の食事はする余裕が無いので後回し
  • 2000-2020 自分のごはんたべる
  • 2030-2100 子どもたちと遊ぶ (早く寝かせたいので無いことも多い)
  • 2105-2125 子ども大を風呂に入れる
  • 2125-2145 子ども小を風呂に入れる
  • 2145-2150 子ども大を歯磨き(大暴れ)
  • 2150-2200 子ども小を歯磨き
  • 2200-2215 絵本を読む
  • 2215- 寝かしつけ。なかなか寝ない。寝かしつけたら仕事しよう・・・と思っていると自分もネオチしてしまう。
  • 子どもたちが寝たら気力を振り絞って台所の洗い物と、洗濯をする

帰宅後 子どもたちがすでに寝ている場合

※ 帰宅後の流れは25時に帰っても同じ。

  • 2300 帰宅。お風呂を入れる
  • 2300-2315 お風呂を入れている間に、保育園の洗濯物を洗濯機へ。子どもたちが食べた夕飯の食器を洗う。2日に1回ぐらいは翌朝の朝食のためのパンをホームベーカリーで焼く(タイマー設定)
  • 2315-2345 風呂に入りながらご飯(果物が多い)を食べながらオーディオブックを聞きながらKindleで本を読む
  • 2400 寝る

最近 5歳、7歳

  • 0700-0730 起床、朝ごはんを作る
  • 0730-0830 朝ごはんを食べさせ、着替えさせたり登園準備、長男はAlexaに促されて学校に行く
  • 0830-0900 保育園へ自転車で送る
  • 0900-0930 通勤
  • 0930-2000 仕事
  • 2000-2100 退勤、翌朝のご飯など買い物して帰る
  • 2100-2130 夕飯、翌日のご飯がなかったら準備
  • 2130-2230 お風呂に入れて、歯磨き、寝かしつけ(早く寝てほしい
  • 2230-2300 家事
  • 2300-0700 睡眠

上の子が小学生になって変わったのは、ほぼ自分で準備をして、学校へ朝は時間になれば(Alexaに促されつつ)行くし、 帰りも自分でバスに乗って学童クラブまで移動するようになってきて、だいぶ自立してきたな、という感じがします。

自分の時間はむしろマイナス

まだ子どもがいないけど予定がある人に聞かれたときに一言で伝えているのは、「もう一つ大きな責任を持ったフルタイム365日の仕事が増えると想定しておけばいいと思います」、というふうに伝えています。

平日のタイムラインは上述のような感じですが、休日もほぼ自分の時間は取れません。 散歩、外出、遊ぶ、といったように子どもが小さければ小さいで自由な時間はないですし、小学生になるくらいまで自分だけでは危なくて外に出せないので一緒に出かける必要があります。

子供が生まれる前は、土日で勉強をしてだいぶ仕事へいい影響があったのだな、と子どもが生まれてから気が付きました。 土日でインプットができなくなることでエンジニアとして学びを続けることの困難を感じる数年間でした。 上の子が小学生になって、下の子を連れて土日も公園へ遊びに行ったりすることが増えてきて、徐々に土日に自分の時間を確保できるようになってきたな、と7年以上を経て感じています。

子どもが生まれると自分の時間がなくなる、のではなくて、勉強時間を確保しようとすると睡眠や風呂や食事などの 生活に必要な時間を削らざるを得ず、むしろ自分の時間はマイナスになる、という感覚があります。

勉強する時間を捻出するためにやっていること

子どもがいるからといって勉強しないわけにもいかないし、勉強したい、学びたい、という欲求が満たされないのは非常に強いストレスなので、なんとかしてインプットの時間を確保する必要があります。

インプットが必要なときは金曜の夜中にまとめて睡眠時間を削って勉強をする時間を確保したり、有給を使って勉強するというやり方をしています。それ以外にまとまった時間を平日に取るのは困難なので、スキマ時間をいかにしてインプット時間として使うか、というのも苦心しています。

オーディオブック

日本語だと以下のサービスがありますが、audiobook.jpのほうを聞くことが多いです。 - audible - audiobook.jp

日本語の本だと3倍速で聞いてもわかるので、むしろ自分で本を読むよりも早いのと、疲れていても強制的に耳からプッシュ式に突っ込めるので便利です。 スキマ時間に何回も繰り返し聞けるので、フィードバック入門は10回以上暗記するぐらい聞きました。

オーディオブックは日本だとあまりメジャーではないのと、そもそも翻訳されない洋書もあるのでaudible.comの方もよく聞いています。英語だと等倍で、しかも3回聞かないと理解できている気がしないので通勤の時間を使って1ヶ月に2冊聞けるかどうか、という感じです。

audiobook.jpだとほとんど技術系の本はありませんが、audible.comだと技術系の書籍もあるし、未翻訳の名著があったりと、だいぶコンテンツの充実度に差があるのでおすすめです。

最近だと

なんかを聞いていました。

Kindle

エレベータの待ち時間の数十秒や、信号待ちの数十秒、ランチタイムは一人でご飯を食べつつオーディオブックを聞きながら電子書籍を読む、といった使い方をしています。

Udemy/Courseraなどオンラインコース

帰宅して疲れ果てて読書みたいな能動型のインプットをするMPが残っていないことも多いので、そういうときにはプッシュ型のUdemyの講座で強制的にインプットするようにしています。 Udemyは日本語だと初級レベルのコンテンツが多いので、主に英語で評価の高いコンテンツをセール時に買って見ています。

Courseraの機械学習のコースは宿題が辛くて泣きそうでした。

活用してるガジェット類

プログラミング系、知育玩具系

シンプルで、アプリもよくあるScracth的なものなのですぐに子どもは遊べるようになりました。 が、センサーの種類が少ないのと、モーター的な動作はやりづらいので箱を開けたら音がなるだけ、といった1ステップの挙動までしかやりませんでした。

アプリから条件に応じてプログラミングして動作させることができる、はずなのですが、スマホアプリでラジコン的な遊び方ができてしまうのでラジコン的な使い方ばかりしていてプログラミングに向かわせることができませんでした。

クラッチベースのプログラミングで制御ができる、はずなのですが、動き出して壁に向かって戻ってくる、LEDパネルの表示がちょっと変わる、ぐらいだと面白みにかけるのか、あっという間に放置されてました。

これは教室に行きました。さすがにLEGOはカリキュラムがしっかりしているので、課題に対してソリューションを自分でブロックを組み立てて、モーターと車輪をつないで制御して、というのが必要なので夢中になってやっていました。

プログラミングの教育は、ただScratchベースでプログラミングできるおもちゃを与えるだけではダメで、どういうプロセスを踏んで伸ばしていくか、というカリキュラムのほうが初期段階だと大切ですね。面白くない、と思ってしまうとプログラミング教室へも行かなくなるので、楽しい、という点を重視した導入が必要なのではないかと思います。

  • Scratch

これのためにWindows tablet PCを購入。NHKのWhy programmingをよく見ていたので、同じプログラムが動かせる、というので興味を持ってくれてました。が、Why programmingのScratchのコードは結構難解で、開いてみたけど理解できない、みたいなパタンが多くて意外でした。Scratchであそこまで書けるようになるには相当やらないとできるようにならなそうです。

Google Home, Alexa

スマートスピーカーは自然増殖するのか、家の中に10台ぐらいいます。 各部屋に一台、キッチンや洗面所にもいます。

子どもたちに毎日定時に声掛けが必要なことは、スマートスピーカーに喋らせています。 朝はご飯を食べろとか着替えろとか家を出ろとか、夜は風呂入れとか寝ろとかAlexaが叫びまくっています。 毎日同じことを何回も言うのに疲れたのでAlexaが言ってくれて楽なのですが、親が言ってもAlexaが言っても聞かないものは聞かないので、同じです。

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Alexaを使った子どもへの声がけ設定

Withings Thermo

体温計です。 日本で発売されるのが待ちきれずにAmazon.comから個人輸入したのですが、 その後何年も経つのに発売されないですね。

体温測定が2秒でできて、記録も個人別にできるので病気になったときや、朝の忙しいときに20秒も子供じっとしていないので、保育園登園時の体温測定に重宝しました。

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記録ができているのは、発熱時に病院に連れて行ったときの症状説明のときにも便利です。 ただ、イマイチ精度は悪くて、高熱かどうかはわかるけど37.3℃ぐらいの微妙な温度のときの信頼性は落ちる印象があります。

Arlo

https://www.arlo.com/JP/

随分前のTEDで、子供が生まれてから言語を獲得するまでの過程を記録して分析する、というようなものを見たことがあってやってみたかったのですが、最近になってようやく無限に記録ができる室内カメラサービスが出てきたので子供が遊ぶところにカメラを設置しています。

他の24/365記録系のサービスよりもカメラもサブスクリプションも安いです。

たまに親が見ていないところで兄弟喧嘩していて、どちらの主張もかみあわない、というときに決定的瞬間が記録されていたりします。

家事での工夫

炊事

子供が小さい頃は離乳食も作っていました。

15年ほど炊飯器ではなく鍋でご飯を炊く生活をしてきたのですが、いつの間にか炊飯器の性能が上がっていて、炊飯器で炊いても満足の行く味のご飯が食べられることに気がついたので昨年炊飯器を導入しました。

炊飯器として使うよりも、電気圧力鍋として使うことが多いので、今年もう一台炊飯器を追加して、ご飯を炊きつつおかずも炊飯器で調理できるようにして時短かつ手放しできるようにしています。同じ機種2台なのはパーツに互換性があるので運用が楽なので。 料理系の道具は他にもいろいろ試行錯誤しているのですが、マニアックすぎるので割愛。

食洗機は、家族四人分だと通常のタイプだと容量が足りないので、ディープタイプでフルオープンのタイプを使っています。

掃除

ルンバ+ブラーバを使っています。 ルンバは毎朝7時に動き出して、目覚ましを兼ねています。 毎日掃除させているもののルンバには天敵が多くて、無事に掃除を完遂できる確率は半分ぐらいのような気がします。子供の靴下とかレゴの部品とかによく引っかかっています。

ルンバは何かに引っかかるとスマホにプッシュ通知が来るのですが、何に引っかかったかはわからないし、その場でなにかできるわけではないのであまり意味がないですね。

洗濯

ドラム式で、洗濯物を干す作業はしなくても良いような服を買うようにしています。

おわりに

子育てをすると仕事のパフォーマンスが上がる、という研究結果もあるように、パフォーマンスがあがっているかはわかりませんが仕事への影響は少なからずあると感じています。

ボロボロになりながら毎日を過ごしていますが、振り返ってみて子育てから得られるもの、学ぶものは想像を遥かに超える経験だったと感じています。 苦労はありますが、幸せ、という感情を与えてくれるのもまた子どもたちなので、家族を大切にしつつエンジニアとしてやっていきたいなと考えています。

自分が苦労したのもあり、同僚に子供が生まれて人手が欲しいときにはいつでも言ってね駆けつけるよ!と毎回声をかけていますが。今まで駆けつけたことはありません。

一度子育てをすると不可逆な変化が脳に起きるようで、赤ちゃんを見ると菩薩のような気持ちになります。子育てをして、こういう思いを持ってる人は多いと思いますが、電車の中で赤ちゃんが泣いても全然OKかわいいし、大戸屋で赤ちゃんをあやしながらご飯を食べてる人を見たらちょっと赤ちゃん見てましょうか、という気持ちだし、大変だったらなんでも言ってねできることはするから!という気持ちです。

明日は論理でも物理でもものすごく頼りになる同僚のawa2です!

[PR] freeeでは半分ぐらいのエンジニアが子持ちなので、大変子育てに理解がある環境です。 Techイベントがあるのでよかったらご参加ください。 https://freee-tech-night.connpass.com/event/106851/